お座敷列車はどこで乗れるのか

JR東日本のお座敷列車

 

 

JR東日本のお座敷列車は基本的に電車タイプとなっており、全国のJRの電化区間なら走行できるよう配慮されています。

 

「リゾートエクスプレスゆう」は1998年に内装を和式化して、引き続き常磐線系統を中心に各種の臨時列車・団体列車に使用されている車両です。もともとはリゾートエクスプレスゆう81系の和式客車「ふれあい」の置換え用として余剰グリーン車を改造して登場し、水戸支社勝田車両センターの所属となっています。

 

デビュー当初は内装が欧風仕様だったのですが、首都圏での和式列車の需要が高まった際に先頭車のラウンジとイベントカーを除いて畳敷に改装されたのです。専用電源車を連結すればディーゼル機関車牽引による非電化区間への入線もできます。

 

イベント車は4号車で、これは定員外のフリースペースとしてフロアとドーム室があります。フロア部分にはステージ、サービスカウンター、AVコントロール室による「走るディスコ室」というのがセールスポイントです。壁面には10脚の折り畳みシートも設置されています。ドーム室の照明はフットライトのみで夜景の鑑賞にも最適です。

 

「宴」は1994年6月に東急車輛製造で改造された485系電車ベースの6両編成車両で、主に首都圏を中心に団体列車として運用されています。各車両に愛称があり、1号車から「いこい」、「ろばた」、「はなやぎ」、「にぎわい」、「ほほえみ」、「へいあん」と命名されています。

 

485系では初のお座敷列車で車内は掘ごたつになっています。「華」は1997年4月に現在の秋田総合車両センターで改造された485系電車ベースの6両編成車両です。これは12系和式客車「なごやか」の置換え用で、やはり室内は全車掘ごたつ式になっています。

 

団体列車で運用されることが中心ですが最近では「ニューなのはな」と共に臨時観光列車での運用も多くなっています。臨時での旅行企画は後節で述べることにします。