お座敷列車はどこで乗れるのか

その他のお座敷列車

 

 

JR西日本での代表的なお座敷列車は「あすか」で、JR西日本が1987年以来保有している車両です。かつてはスロ62形・スロフ62形客車を改造したお座敷客車のスロ81形・スロフ81形客車6両編成を置き換えるために、1986年に新たな和風客車「みやび」を登場させていたのですが、JR化直前の1986年12月に残念ながら「みやび」は余部橋りょう上で日本海からの強風にあおられて全車両が転落しまいました。

 

そこで急遽「みやび」の代替として作られたのが「あすか」というわけです。「あすか」は全車グリーン車扱いで、これまでのお座敷列車は、どちらかと言うと中高年齢層向けというイメージが強かったのですが、ここではレトロ・モダンの雰囲気を車両内外に採用して、若年者層の乗客でも楽しく利用できることを狙ったコンセプトになっているのが特徴です。

 

外部カラーリングは、シンプル&シックで安らぎを感じられる日本の古典的配色を使用し、気品ある雰囲気になっています。4号車を除く各車両の客室は和風で、床面より250ミリかさ上げして、588ミリ幅の通路以外は全面畳敷きとなっており、通路側の座敷下には下駄箱と足元灯が設置されています。

 

座敷上のテーブルは4名1組の折りたたみ式で、展望車では6卓、それ以外の車両では7卓設置されています。

 

JR四国のお座敷列車は気動車で「アイランドエクスプレス四国II」となっています。これは1999年8月に登場したキハ185系気動車キロハ186改造の2両で、車内がカーペット敷きとなっています。他の4両はシートピッチがゆったりした2+1列配置の座席タイプで、読書灯や足置き付きのリクライニングシートになっています。但し2009年以降は保留車になっているようです。JR九州には残念ながら1994年7月以降は団体用ジョイフルトレインは在籍していないようです。